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親の家、リフォームするなら費用はどのくらいかかる?

火災保険・地震保険申請サポートの建物調査九九です。

私たちは、建物のオーナー向けに、火災保険や地震保険への加入の大切さを広く知っていただきながら、被害に遭った建物の保険申請が可能かどうかの調査を行い、保険会社への申請までを専門知識を通してサポートしています。

さて、今回は親の家のリフォームに焦点を当てて、具体的にどのくらいリフォーム費用が掛かるのかについてまとめてみました。

1.リフォーム費用ってどのくらいかかるの?

国土交通省の統計によれば、建築業の許可が不要な500円未満の工事が、全体の83%に上ります。
リフォームをする場合、その費用がどれくらいかかるかは、
設備や内装などを部分的に行うのか、構造から大きく変えるのかなど、施工する内容によってかなり幅がありますが

その中でも一番大きなポイントになるのは、建築年
1981年以前に旧耐震基準で建てられた家は、耐震性に難があることが多く
現在の基準に合致するように補強するなどした場合、リフォーム費用が高額になる傾向があります。

補強工事も内容により、200万円~1000万円ほどかかりますので、
まずはリフォームを検討する場合、耐震補強が必要かどうかを調べておきましょう。

2.目的別リフォーム費用

さて、耐震補強以外ではどのようなリフォームでどのくらい費用が掛かるのか、例を挙げていきます。

2-1バリアフリー仕様にする場合

親が高齢になり、引き続き住み続ける場合は、バリアフリーの家にリフォームしていくことになりますね。
どのような工事が必要で、よく選ばれる価格帯がどのあたりであるかを、いくつか例として挙げてみました。
(出典:国土交通省「軽微な工事(リフォーム工事等)に関する対応の検討」

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段差の解消…8~20万円
要介護につながる怪我の原因として、取り除いておきたいのが家の段差。床のかさ上げをする場合の相場は8~20万円ほどです。ほかにも段差にスロープを付ける、敷居をカットして床をフラットにするなどの方法があります。

手すりの設置…1~20万円
手すりの太さや長さなどによって変わります。また、手すりは体重をかけることになるため、壁の材質や強度によっては補強が必要になることもあります。その場合はさらに数十万円ほど見込んでおきたいところです。

廊下の改修…20~100万円
車いすを利用する場合、廊下が狭くて通りにくいことがあるかもしれません。その場合は廊下を拡張するなどやや大掛かりな費用が必要になることもあります。そのほか、フローリングをすべりにくいカーペットにするなどの工事もあります。

システムバス入れ替え…60~150万円
浴槽が狭い、浴槽が高くて入りづらいといった問題を解消するためにシステムバスを入れ替えるリフォームも考えられます。浴室自体が狭く、増築までを含めるとさらに費用が数十万プラスされることになります。バスタブの交換だけであれば14~20万円くらいをみておくとよさそうです。

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2-2二世帯住宅にする場合

二世帯住宅にする場合は、親世帯・子世帯がどのように居室内のスペースを共有しながら住むのか、また建て替えるのかリフォームするのかによって大きく費用が変動してきます。
国土交通省によれば、二世帯住宅化に使われる費用で多い価格帯は800~2500万円となっており、その内容にかなり差があることがわかります。
ここでは、二世帯住宅の種類と、簡単にメリットとデメリットを挙げます。

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完全分離型…玄関から居室まで、共有する部分が全くなく、親世帯は1階、子世帯は2階など、完全にお互いのプライベートが保てるタイプ。ほぼ建て替えとなるため工事費用が高くなり、その費用は3000万円を超すことも。もちろんその場合、居住年数が長くなるのも大きなメリット。

一部共有型…玄関やキッチンなど、一部の機能のみを共有する形で、プライベートがおおむね保たれる。完全分離型よりは工事費用が抑えられる。

完全共有型…すべての空間を両世帯で共有し、同居する形。互いのプライベートな空間が少なくなる、居室スペースが狭くなる、建物の耐用年数はもとのままというデメリットはあるものの、かなり費用が抑えられる。

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2-3賃貸に出す場合

戸建てを賃貸に出すケースは多くはありません。
ですが空き家対策として、あるいは自分は住めないが親が守ってきた土地や家を手放したくないので維持しておきたい、などといった場合は賃貸に出すこともあるでしょう。
戸建てを賃貸に出す場合は、気を付けておきたいさまざまなポイントがありますが、長くなりますので別稿で述べることにして、ここでは必要なリフォームに絞ってご説明します。
賃貸物件としてリフォームをする場合は、だいたい150万円~の費用が必要になります。

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キッチン、トイレ、バスなど水回りの改修
水周りは一番入居者が気にかけるところです。
水周りが使い古されたままの場合、なかなか入居者がつかない恐れがあります。
それぞれにかかる費用はおおむね次のようになります。

キッチンの入れ替え…40~80万円
トイレ全体の改修…20~100万円
システムバスの入れ替え…60~100万円

畳や壁紙の交換
和室がある場合は畳の交換もしておきます。壁が落書きやペットのつけた傷、タバコのヤニ汚がある場合は壁紙も交換する必要があります。
畳の交換費用はおおむね6~12万円、壁紙の交換はおおむね6~30万円程度となっています。

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3.リフォームをする際は建物の名義に注意!

親の家の所有者が親のままで、子が100万円以上のリフォームをする場合、
住宅ローン控除が適用されない、贈与税がかかるなど、税制面で不利になってしまいます。
高額なリフォームを行う場合は、名義を変更しておきたいところです。
ただし、名義を変更するにあたっての注意事項も、これだけで一稿になるボリュームになりますので、また改めてご説明したいと思います。

今回は、親の家のリフォームにかかる費用のみについてご説明しました。
もし火災保険や地震保険の申請によって保険金が下りたら、そのリフォームにかかる費用に充てることもできるかもしれません。リフォームをする前に、ぜひ一度当社で建物調査をしてみてはいかがでしょうか。

まとめ 被害がパッと見わからない、という方も
建物調査九九へお気軽にご相談を!

建物調査九九は、建物の専門知識のない被保険者に適切な知識を提供し、手続きをサポートすることで、今後より安心してお住まいいただくためのお手伝いを行っています。
一般の方がご自身で申請されるだけでは申請が認められなかったものの、当社のサポートを通して保険がおりたというケースは少なくありません。

火災保険、地震保険両方のサポートができますので、火災保険・地震保険の申請をより確実に行いたい方など、ぜひ建物調査九九までお気軽にご相談くださいね♪

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