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地震って予知できるの? 南海トラフ地震っていつ来るの?

火災保険・地震保険申請サポートの建物調査九九です。

私たちは、建物のオーナー向けに、火災保険や地震保険への加入の大切さを広く知っていただきながら、被害に遭った建物の保険申請が可能かどうかの調査を行い、保険会社への申請までを専門知識を通してサポートしています。

さて、何年も前から「南海トラフ地震」が予測されているように、いつかは日本に巨大地震がやってくることが予想されています。どうして南海トラフ地震が起こると言われているのか、現在の地震予知の現状についてお伝えいたします

1.「南海トラフ地震」はいつ起きるの?

1-1地震の仕組み

地球上は、大きく14~15枚ほどの「プレート」と呼ばれる厚さ100kmほどの板で覆われています。このプレートは地球の深部から上がってきたマントルによってできるものです。海底山脈である海嶺(かいれい)で作られ、湧き上がるにつれてベルトコンベアーのように一定方向に、年間数センチずつ移動していきます。
プレートには大陸プレートと海洋プレートがあり、プレート同士がぶつかるところでは、大陸プレートの下に海洋プレートが潜り込もうとします。
年間数センチずつ沈み込んでいき、限界まで引っ張られたら、いっきに大陸側は元に戻ろうとします。
これが地震です。これをプレート型地震といいます。

一方、沈み込むプレートの内部の力で起きる地震もあり、より海岸よりも内陸部で起こりやすいため内陸型地震と呼ばれます。
プレート型地震の場合、下の図のように、海の水ごと跳ね上がるので、大きな津波が起こることが考えられます。巨大地震で恐ろしいのは、地震だけではなく、この際に発生する津波なのです。

画像出典:気象庁「南海トラフ地震の発生メカニズムの概念図]

1-2南海トラフ地震が起こる頻度って?

日本の太平洋側では、フィリピン海プレートと太平洋プレートが大陸のプレートに沈む境界線が連なっていて、非常に地震が多いのです。
こうしたプレートのひずみの反動による大地震のうち、駿河湾から日向灘に形成されているプレートの境界線・南海トラフで起こる地震を「南海トラフ地震」と呼びます。
南海トラフは4つの領域に分けて考えられており、過去にも各領域で大きな被害をもたらしてきたのです。

この南海トラフ地震は90年~200年ほどの間隔で起きていることがわかっています。
ややばらつきがありますね。ですが、ここ7~800年ほどで、記録が判然としているものだけで見てみると、平均して120年周期で発生しています。

前回、南海トラフで起こった地震が1946年ですので、それからもう70年近くたっているのです。いつ発生してもおかしくない状況、というのはそういうわけです。

画像出典:気象庁「過去に発生した南海トラフ地震の震源域の時空間分布」

2.地震の予知はできるの?

小さな地震は日本中で頻発しているため、予知の必要性は低いのですが、大きな地震となるとできれば早めに知っておきたいものですよね。
この100年で科学技術は大きく発展してきましたが、巨大地震の予知は正確にできるようになってきたのでしょうか?

2-1地震予知に必要な情報は3つある

その答えはNOです。こちらの記事

地震予知に必要な情報は「発生する正確な場所」「発生する日時」「地震の規模(大きさ)」の3つ。これらがすべてそろって初めて予知となります。
ですが、現在の科学技術では、大きな地震を正確に予知することはできません。
とくに南海トラフ地震は、過去の発生状況を見ると、発生時期や規模にばらつきがあるため、正確な予知は難しいと言われています。

ただし、過去の南海トラフ地震では、一か所で起きた地震の後1日から数年で南海トラフ上の別の領域で大規模地震が発生していることから、この先、南海トラフ領域で大地震が発生した場合、別の領域での大地震が発生する可能性が高くなります。

2-2南海トラフ地震の予兆ってあるの?

一般的に地震雲や動植物の異常など、地震と結び付けられる現象がありますが、これはいずれも科学的に立証されたものではありません。
また、南海トラフの想定領域では、プレートの境界面に起こる現象が常に観測されており、そこでいつもと違う現象が起きた場合には、平時よりも地震が起こる可能性が相対的に高まっていると評価されることになります。ですが、これが必ずしも地震に直結するわけではありません。
マグニチュード6.8以上の地震が起こった際、あるいはひずみ計に明らかな異常が見られた場合には、南海トラフ地震との関連を調査し、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報」が発表されます。南海トラフ上のほかの領域での大規模地震の可能性が高まっている状態ですので、十分注意して見ておきたいですね。

3.いつ発生するかわからないからこそ、今備えておきたい

このように、「もういつ来てもおかしくない」といわれている南海トラフ地震は、はっきりと予測するのは難しいのです。
大規模地震になると、対象の沿岸は大規模な被害を受けることが考えられるほか、周辺地域も広い範囲で建物に損害が起こることが考えられます。こちらの記事でもお伝えしたような備えを普段からしておくことが大切です。

また、建物は震度4を超えるとなんらかのダメージを被ることが多くなります。震度4程度の地震は日本中のどこであっても、いつでも起こる可能性がありますので、地震保険が高いと頭を悩ませている方も、しっかり備えておくことで安心して過ごせますので、ぜひ地震保険にも加入しておきたいですね。

まとめ 被害がパッと見わからない、という方も
建物調査九九へお気軽にご相談を!

建物調査九九は、建物の専門知識のない被保険者に適切な知識を提供し、手続きをサポートすることで、今後より安心してお住まいいただくためのお手伝いを行っています。
一般の方がご自身で申請されるだけでは申請が認められなかったものの、当社のサポートを通して保険がおりたというケースは少なくありません。

火災保険、地震保険両方のサポートができますので、火災保険・地震保険の申請をより確実に行いたい方など、ぜひ建物調査九九までお気軽にご相談くださいね♪

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